株主代表訴訟が始まった 

原発不正マネー全容糾明
 株主代表訴訟が始まった  第1回口頭弁論
※この2日後 刑事告発を受けて、幹部らの任意事情聴取
 3月16日曇り空のした、近畿各地、遠くは福井、横須賀から80名近くの方が大阪地裁前に駆けつけた。私たち脱原発株主が訴えたのは、元社長、会長など取締役を14名と監査役8名の22名。
 株主と会社の両者から、元役員たちが訴えられることで、裁判の進行上少し複雑な構造となっている。
             共同参加と分離裁判 

 関西電力が訴えた5人の裁判については、今後の進行協議で「共同訴訟参加」の手続きか、「併合された手続か」の整理がおこなわれる。
 その他関西電力が訴えていない残りの17名、すなわち、森本社長を筆頭とする現役員、元役員、監査役については、その5人と分離されて裁判が進められる。これによって、3月16日に始まったのは、分離された17名の裁判ということになる。ここでもう一つ裁判を複雑にしているのは、八嶋元監査役のことだ。私たち株主は監査役の責任について提訴したが、関電の提訴内容は、八嶋氏の取締役時代におこなわれた役員報酬闇補填の責任者のひとりとして追加提訴をした。八嶋氏は取締役時代のこと、監査役時代のこと、両役職について提訴された構造となっている。そこで上記5人の裁判と同様、私たち株主は「共同訴訟参加」あるいは「併合」にするかを選ぶことになる。
 「共同訴訟参加」にしろ「併合」にしろ、関西電力が訴えた裁判に原告株主が関わることは、なれ合いや手打ちの動きに対しても歯止めになる。元会長、社長ら幹部5人+1人の裁判期日はまだ決まっていないが、早晩開始されることになるだろう。

 今回おこなわれた口頭弁論で、河合弁護士、井戸弁護士が裁判の趣旨を説明、続いて原告2名が裁判長の前で直接訴えた。そのあと関電側弁護士が現役員、監査役などそれぞれの立場から反論する、という進行となった。次回は6月4日に決定した。

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