美浜原発3号炉起動に強く抗議する

                                     

 関西電力は6月23日、10年停止していた美浜原発3号機の原子炉を起動した。多くの人々の反対の中で強行に行われたことに強く抗議する。

  日本で初めての40年超え老朽炉の稼働は、今後、他の40年超え原発の再稼働を実質容易にし、日本中に老朽炉による危険があふれ出す。半世紀前の技術で作られ、しかも10年間全く使われていなかった原子力発電所を今使おうとしている。安全重視より経済性を優先した結果だろう。関西電力の「何よりも安全を最優先」の宣言は全く信用できない。

 原子炉は40年間放射能に曝され脆弱化しているが交換することは不可能であり、配管の腐食割れや電気ケーブル等の劣化の懸念もある。国から義務づけられている重大事故等対処施設、特定重大事故等対処施設(テロ対策施設)が未完成であり、この間に重大事故が起こらない保障はない。もし事故が起きれば、現在の状況では避難は混乱を極め、避難困難者が出ることが予想されるほど避難計画はおざなりである。火山対策、地震対策など数え上げれば問題点はたくさんある中、稼働ありきの関西電力に怒りを覚える。

   今すぐ美浜原発3号を停止することを求める。